音楽情報(K-POPおよびJ-POP)



日本音楽情報センターから得た情報によると、今、韓国のJ−POPファンの若者の間で流行りつつあること…それは、BoAの日本語版CDを聴くことだそうである。韓国人であるBoAが韓国語で歌う姿は、韓国では当たり前のように見る光景である。しかし、まだまだ日本語歌唱の含まれるCDや映像の発売の禁止されている韓国では、テレビやラジオでも日本語歌唱を制限している。そこで、韓国人であるBoAが日本語で歌うCDを日本音楽情報センターで聴くのが流行っているのだという。韓国人によるJ−POPという、ひとつの動きを楽しんでいるらしい。

私が訪韓した際の売上No.1アルバムは、KANTA(元H.O.T)の「Pine Tree」であった。また、Coolというユニットも、70万枚以上のセールを記録したヒット曲を出し、韓国で1つのブームを創り出した。

よく売れている…といえば、「千と千尋の神隠し」のサウンドトラック盤。私も購入してみたが、曲数が日本盤よりも少ないのである。何かが足りない…。デザインはほとんど日本盤と変わらないのに、曲数が違うのである。よく見ると、『いつも何度でも』が収録されていない! 日本語歌唱を省けば、販売可能となるので、苦肉の策をとったのだろう。主題歌の収録されていない映画のサウンドトラック盤というのも、大変に珍しい。

日本のアーティストのCDも、CDショップで売られているのをよく見た! 日本語歌唱盤はダメだったはずでは…と思い、日本文化院で孔さんに伺ったところ、「宇多田ヒカルも倉木麻衣も、ラルクのHydeも、みんな英語盤を発売したんです。韓国では、ものすごく不評です」とのことだった。友人である趙くんも、「日本人アーティストの韓国発売盤には興ざめした」と言っていた。理由は簡単。「日本人が、日本語を使わずに歌っても、全然雰囲気が出ない」ということなのである。日本人は日本語で歌うのが当然なのに、この国ではまだ、それが認められないのである。

では、何でBoAの日本語歌唱盤を聴くのだろう? でも、何だかわかるような気がする。

海賊盤も、昨年ほどではないにしろ、まだまだ街のアチコチで売られているのを見る。

時には、CDショップで日本から輸入したCDが売られている場合もある。もちろん違法なのだが、「バレなきゃ、それでいい。欲しい人もいるはずだから」というのがCDショップの言い分。