渡航前のYoshibei
今回も(ちょっと)突然だった韓国行き



11月8日(火)のことだった。その日の午前中、私は日体大で「総合科目B」を担当し、「ストレスとコーピング」について語っていた。その時は、韓国の “か” の字も頭の中にはなかった。昼で仕事の終わった私は、社会科学研究室の助手さんと昼食をご一緒させてもらい、その後、等々力駅まで徒歩で向かった。自由が丘で東横線に乗り換えた時、ふと「やっぱり、今年も韓国へ行こう! 新たなデータを入手しなくては!」という気持ちがフツフツと沸いてきた。久々の「ヤル気」である。

そして、横浜のびゅうプラザで「エアオンで、東京−ソウル!」と注文を出した。マイルの関係で、スターアライアンスメンバーの予約を希望したのだが、日韓便を運行しているスターアライアンスメンバーはユナイテッド航空(私はここの会員である)アシアナ航空、そして全日空の3社…。かなり選択の幅が狭まるが、マイルのためだ、仕方がない…。結果、全日空とアシアナ航空の予約は可能と判明。ただ、全日空は1日1往復の運行しかないため(成田−仁川に限っての話)、昨年同様アシアナ航空で行くことにした。が、びゅうプラザからホールセラーに電話を入れるたびに、予約状況や料金に変動が出て、何度も予約を入れ直すハメに…。最初、「12月30日(往路)は、最終便しか予約が取れない。7万2千円!」という回答だったが、次に問い合わせると「午後便はプラス4千円で、12月30日は始発便も予約可! 基本料金7万3千円!」と、全ての状況が変わってしまった。帰国予定の1月5日の便は「すべて空席有り!」とのことだったので、韓国内で(…と言ってもソウルだけだが)時間を有効活用出来るプランを採択した。

一旦帰宅して、ソウルのサボイホテルに予約の電話を入れる。代理店を通じての予約はエアオン(エア・オンリー=航空券のみ)なので、後はいつものように全て自分で手配しなくてはならないのである。実は前回の渡韓時に、「まだ会員じゃなかったんですか?」とホテルスタッフに言われ、急いで会員カードを作ってもらったのだが、まだ手元にカードはなく、今度行った時に受け取らなくてはならないのである。が、すでに会員登録はしてあるので、若干滞在費を安くすることが出来るようである。若干…。そして、タクシー運転手のキム・グヮンチョル(金光哲)さんにも連絡を入れた。

が、その1週間後、航空券やホテルの予約変更をすることになる。いつも独りぼっちだった韓国珍道中に、今回は “アシスタント” が同行することになったのである! それで、航空券を1人分追加することになり、部屋もタイプ変更をすることになった次第である。

11月15日(火)、日体大での講義後、びゅうプラザ横浜へ行き、韓国行きの航空券の予約変更をする。帰国便を夕方のものから午前中の便に変えた。幸いにして、11時半にソウルを出発する便を確保できた。そして、そのまま発券手続きを依頼した。ボヤボヤしているとタックスチャージが変更になる可能性がある…。予約の変更をかけることはもうないので、早めに発券するのみ! その考えは、見事に大当たり!

さらに、成田エアポートワシントンホテルにWeb上で渡韓前日泊の予約を入れた。

これで、昨年と同日程で韓国珍道中を挙行することが決定した。

すべての予定が確定的となってから数日後、同行者から送られてきたパスポートのコピーを持って、びゅうプラザ横浜に航空券を受け取りに行った。

それからの私は、最新のガイドブックを買った以外は特にたいした準備もせず(とか言いながら、渡韓用に新しいバッグを購入したりもしたが)、韓国初体験の同行者に買ったばかりのガイドブックを「これでソウルの予習をしておくように!」と言って渡したのが最大の準備であったように思える。

しかし、私ひとりであれば現地でスケジュールを勝手に変更したり、適当な時間に適当な場所へ行くことも許されようが、今回は同行者あり! しかも同行者は初韓国で、ハングルシャワーを浴びたことがない。やはり、ソウルの観光地や主要地域などはガイドしてあげるべきだろうし、自由行動させるワケにもいかないだろうから、今回は同行者の希望や体調なども考えて行動することになるだろう。だから、本来ならば私がガイドブックを熟読する必要があるのだろうけれど、あまり新奇なものに惹かれてしまって「あれも、これも」とスケジュールを過密にしてしまっては、付き合わされる同行者が気の毒である。ここは、研究活動以外は、なるべく同行者の希望を取り入れるべきだろう…と判断した。まぁ、ある程度の選択肢を用意しておいてあげたほうがよいのだろうが。

そんなふうにして、11月から年末にかけて、渡韓の準備は慌ただしさもなく進んでいったのである。