謎の行列!熱闘バイキング?



韓国珍道中、プレ開始である! それにしても…相変わらず私の荷物は重い! 早起きして、何度か荷物の入れ直しをし、スーツケースに収まる程度に収め直したのだが…(圧縮袋を使用しなかったのが敗因?)。前回の帰国時にオーバーウェイトで手数料を払わされた苦い想い出があるので、衣類をなるべく減らし、「あとは現地調達!」ということにした。

今回の韓国珍道中も、「運命」か「単なる偶然」かわからないが、往き帰りとも前回と全く同じフライトとなっている。よって、出発は明日であるが、明日は朝イチの飛行機に乗らねばならない…という事情も同じならば、成田エアポートワシントンホテルに前泊する…という事情も同じなのである! ただ1つ違うのは、今回は初めて同行者がいるという状況。

同行者は、静岡からやって来る。それも、特急ワイドビュー東海号でやって来る! そのため、10:48に横浜駅から私が特急に乗り込んで合流し、東京駅からは快速エアポート成田を利用して成田へ向かう…というプランを立てた。本当は、横浜で快速エアポート成田に乗り換えたかったのだが、乗り換え時間が2分しかないために断念。そして、横浜で乗り換えられなかった快速エアポート成田を、東京駅で迎え撃つという手段に出るため、あえて私も特急に乗り込んだ次第である。このあたりから、すでに珍道中である。別に、急いで成田へ向かう必要もないのに、東京駅で走りまくった我々…。ホテルの周りは何もないのだから、ゆっくり成田入りすれば良いものを…。でも、私の性格なのか、それを許さないところがある。付き合わされる同行者には、エライ迷惑をかけたと思う。

昨年の今日は、雪が降った。関東地方にしてはちょっと多めの雪だった。その中をひとり、スーツケースを転がしながら移動した私だった。今回は、同行者がいることと、快晴であること、時間的に余裕があることが相まって、気分的に楽な感じがする。

JR成田駅に到着したのが12時半。駅前で昼食をとりながら、13:40のホテル送迎バスを待った。ゆっくり食事をしていれば、待ち時間を少なくできる…と思っていたが、思いのほか料理が出てくるのが遅く、ほとんど苦労せずにバスの時間を待つことが出来た。そして、14時ちょうどにチェックイン! 先日、某クレジット会社からギフトカードをもらったので、宿泊費はそれでほとんど精算! 何と安上がりな!?

ホテルの窓から、離陸したばかりの航空機がよく見える。航空機好きな私としては、これほど素晴らしいビューポイントはない! 飽きることなく、日暮れまで飛び去っていく航空機を眺めていた。

昨年このホテルに宿泊した際、1階のレストランでディナーバイキングを注文した。その時、思わぬ “ライバル” が出現し、かなり焦ったことがある。「今回は、そんなライバルの出現はないだろう」と思いつつ、バイキング開始時間に合わせて部屋を出たが、レストラン入口の様子がどうもおかしい…。どうも、どこかの団体さんが入店しようとしているところに遭遇したらしい。それも…日本人ではない! その時はどこの国の集団なのかわからなかったのだが、あとで彼らの話していた言葉を聞いて中国の方たちであることが判明する。その数、「やはり、中国の人口は多いなぁ…」と感嘆するほどの勢い。「地球上の5人に1人は中国人である」というのは間違いではない! そして、彼らはバイキングのシステムが理解できていなかったらしく、みんな1列に並んで、すべての料理をもれなく皿によそおうとしていた。どうやら、“おかわり” が出来るということが伝わっていなかったらしい。一度に、それも慎重に、料理を丁寧に皿に盛ろうとしているので、待ち時間がかかる。何やら “配給” を受ける人の列のような感じがした。先頭がグズグズしているものだから、なかなか後方の人が動けない。そこで我々は、誰も並んでいない料理の場所に移動し、さっさと料理を取るだけ取って席に戻った。その時、「横入りしやがって…」のような暴言を我々に浴びせかけた老夫婦がいたが、バイキングって順番に取らなければならないシステムだったのか? 空いている料理には自由に行けるはずだが…。とりあえず、今回も妙な “ライバル” の出現に焦るばかりであった。おまけに、しゃぶしゃぶのところにあった牛肉を「羊肉! 羊肉! 食べないほうがいいよ!」などと周りに伝えている中国のオバサンがいたり、しゃぶしゃぶのだし汁をスープと間違えるオバサンもいて…。日本人ではないから、しゃぶしゃぶの食べ方がよくわかっていなかったらしい。ある意味、これは成田的異文化間コミュニケーションのよう…。

が、それでも食事はゆっくり楽しむことが出来た。1時間以上食べに食べ、満腹になったところで部屋に戻ろうと伝票をみて驚いた。「DV大人2名」と書かれていたのである! DV? ドメスティックバイオレンス? いやいや、ディナーバイキングであった。

部屋で金光哲(キム・グンチョル)さんに電話をする。明日、いつものように空港までタクシーで迎えに来てもらうので、その時間確認のためである。金さんの声を聞いて、「いよいよ…」という感じがした。