大雪の関東地方!波乱の予感?



大雪である。いきなりの “ごあいさつ” である。何やら、波乱の予感が…。ただでさえ、毎年「珍道中」となっているのに…。

午前中、横浜中央郵便局で郵便物の留置依頼をする。私が不在の間に郵便物が配達されても、ポストから玄関に郵便物があふれ出し、帰宅した時に足の踏み場がなくなるからである。特に、年賀状が…。

郵便局に入る時も雪がすごかったが、郵便局を離れる時にはもっと勢いを増していた。京浜東北線で東神奈川に戻ったが、その駅のホームで見た横浜線車両の全面は、「おいおい、ここは雪国か?」とツッコミを入れたくなるような、そんな状態になっていた。

帰宅して、韓日文化交流会議に電話を入れた。

ということで、携帯電話の番号を教えてもらい、李さんに連絡を取ることが出来た。

話は全く違う方向に変わるのだが…、相変わらず私の荷物は重い! 前回の珍道中は、離日時に17kgだった荷物が帰国時には38kgとなってしまった! まぁ、ビジネスクラスを利用したので(マイレージを利用したので、無料!)30kgまでは預け荷物が無料となり、超過分の8kgは目をつぶってもらい、無事に(?)帰国したのだが、今回はエコノミークラスを利用することもあり、荷物の重さには慎重になったつもりだった。が、こうやってサイトの更新やメールのチェックをするためにパソコン持参であるため、これを手荷物として機内に持ち込むためには、衣類や小物類はすべてスーツケースに詰め込まなくてはならない。それで、今回は知人からスーツケースを借りることになった。そのスーツケース、大きさとしては1週間以上の旅行用なのだが、衣類で殆どパンパン状態になってしまった。今日から1月5日まで、7泊8日の旅なので衣類が “かなり” 多くなるのは仕方ないのだが、それにしても、重い!

その上、降雪である。横浜駅まで電車を利用する予定だったのだが、こういう状況ではそれもままならない。タクシーを呼んで、横浜駅まで楽することにした。

本来、出発は明日である。が、明日は朝イチの飛行機に乗らねばならないため、成田空港周辺のホテルに前泊することにしていた。チェックイン時間は特に指定されていなかったので、ゆっくり成田へ向かうことにした。横浜駅からは成田エクスプレスなどを使わず、快速エアポート成田に乗ることにした。荷物が多いのでグリーン車利用となったが、今日からホリデー料金適用となるので、横浜から成田まで750円の追加で済む。これは、以前の料金体系に比べたら、ものすごく安くなったと言えるだろう。

15:37に横浜を発つはずの快速エアポート成田は、湘南新宿ラインのダイヤが乱れていたために3分遅れで横浜に到着した。そして、行き先表示をよく見なかったオジサンが、「これ、小金井行きですよね?」と私に聞いてきた。私が「いいえ、違いますよ!」と答えると、「えっ? うそでしょう? どこ行き?」と再び尋ねてきた。「成田空港行きです」と私が答えると、オジサンの目は焦点が定まらなくなってしまった。「で、次はどこに停まります?」とまたも質問…。「新川崎です」…これで少々落ち着きを取り戻されたようであった。

雪の勢いは、とどまるところを知らない…というよりも、成田に近づけば近づくほど、雪景色が…。おまけに、総武線のダイヤが乱れているということで、その連絡を待って出発…などという状況もしばしば。結局、予定より4分ほど遅れて成田駅に到着。ホテルの無料バスが成田駅を発つのが17:35。駅のホームからバス乗り場まで、5分で移動しなくてはならない。ただ、成田駅は初めて利用する駅ではないので、駅前の様子はよくわかっている(つもりである)。それで、迷うことなくバス乗り場へ重いスーツケースを転がすように、雪降る成田駅前ロータリーを走った私…。

バス乗り場に到着すると、すでに「ホテルバス」が停車中であった。いざ乗り込もうと思って再度バスを確認してみたら、そこには「ANA」の文字が…。全日空ホテル行きのバスであった。そのバスから離れようとしたその時、別のバスが入構してきた。これは間違いない! 私が宿泊する予定のホテル名が書かれていた。が、どうも様子がおかしい。「ホテルバス」は成田駅とホテルを往復するだけのハズなのに、殆どの乗客が降りようとしないのである。不安に思った私は、運転手さんに「ワシントンホテル?」と聞いてみた。「ハイ、どうぞ!」と言われたのだが、どうもおかしい…。運転手さんが「お荷物、預かりましょう」と言ってくれたのだが、どういうわけか車内に私のスーツケースを運び始めた…。車内に入ると、欧米系とアジア系の乗客で満員状態。1席だけ空いていたの席の横には、日本人の女性が…。おそらく、このバスの乗客の中で日本人は、その女性と私だけだったのだろう。私だけを新たな客として乗せたバスは、雪の成田市内を走り抜けていった。しかし、運転手さんがコロを下にしてスーツケースを置いてしまったので、バスの揺れに合わせてスーツケースが右に左に…。

しばらくして、何で乗客の殆どが成田駅で降りなかったのか、理由が途中で判明した。バスは成田ビューホテルと成田エアポートワシントンホテルを経由して成田駅へ向かい、そしてホテルへ戻る途中でイーオンタウンを経由するのである。そして、成田駅で降りなかった乗客はみな、イーオンでショッピングをするために乗車していた…というわけである。しかし、欧米系の乗客は陽気である。雪が降っているというのに、車内は常夏のようであった。そして、雪をかぶったまま走行している自動車を見つけては、子供のようにはしゃいでいた。うるさいこと、この上なし! そして、騒ぐだけ騒いで、一斉にイーオンタウンで下車して行った。バスに残った乗客は、私を含めて4名だけ!? そして、イーオンで数名のワシントンホテル前宿泊客を乗せたバスは、再びホテルを目指して出発した。

18:10、成田エアポートワシントンホテルにバスは到着した。すぐにホテルに入ればよいものを、サイトにアップする写真の構図を考えていた私は、ホテルマンのいぶかしげな目も気にせずに、玄関のあちらこちらを歩き回り、挙げ句、撮影したのがこんなくだらない写真である。我ながら、情けない…。が、平然を装って、ホテルマンの「いらっしゃいませ!」という声を受け入れる。予約はびゅうプラザ横浜を通じて行っており、代金もそこで支払い済みなので、あとはルームキーを受け取れば良いだけなのだが、「こちらの都合で、本日のお部屋は…」とスタッフが私に告げた。雪が降ったり、ワケのわからないバスに乗せられたり…と、良からぬこと(?)が続いていたが、まさかここでも?…と思った次の瞬間、「ツインルームのシングル利用でお願いします。料金は、シングル分だけで結構ですので」と…。ここでは思わぬ幸運が…!? いかん、いかん! ここで運を使ってはいけないのだ!

部屋に入って、「とりあえず、写真でも撮るか…」ということで、また1枚! 「何やってるんだか…」と自分にツッコミをワシントンホテル室内入れつつ、構図とシャッタースピードを考えて、パチリ! 部屋の窓から外を見たら、下方に場違いなかがり火を発見! 離れのような和室があり、ますますワケがわからなくなる。が、それがホテル内の高級和食レストランであることを知るのに、そんなに時間は必要なかった。その瞬間、空腹感が…。

今夜の食事はどうしよう?…と、机の中をガサゴソ探ってみた。ルームサービスも品数が揃っているのだが、私の宿泊しているフロアにフードベディングマシンがあることを知り、「それでいいものがあったら、食事はそれで済ませちゃおうかな」と思い立つ。が、見るだけみて、部屋に戻る。たこ焼きだのチャーハンだの、唐揚げだの、焼きおにぎりだの、値段はすべて400円なのだが、「400円でも、食べたくないなぁ。ましてや、韓国に乗り込む前日には…」ということで、気を持ち直して(?)ホテル1階のレストランへ! ホテルのチェックイン時に「ウェルカムドリンク券」なるものをもらっていたので、それも私をレストランへと向かわせる契機となったのだろう。私は、こういうサービスに弱いのである。

レストランは、アラカルトでも注文は出来たのだが、どうもこのレストランの “売り” がバイキングのようだったので、迷わずバイキングをオーダーする。カニのマヨネーズ和え、じゃがバター、ニシンのエスカベッシュ、南瓜のポタージュ、鮭のチャンチャン焼き風、松笠いかと白菜のクリーム煮、カニ焼売の香りあんかけ、ちらし寿司、味噌ラーメン、ナポリタン、チャーハン、キーマカレー、薄切りステーキ、しゃぶしゃぶ、サラダ、デザート、ドリンクなどなど、「こんなに食えるかぁ!」と言うほどの品揃え。しかし、これらをすべて食さなくては、せっかくバイキングをオーダーした意味がない! それで、全種類にチャレンジすることと相成った。結構いいペースで、いい気分で食していると(一人の食事であるため、会話というものがまったくないのである!)、私よりもハイペースでバイキングを攻めている男が…! 「くそっ! 負けてたまるか!」と、私もハイペースになる。思わぬところでライバルが出現したものである。が、あちらもペースが上がる一方。

その男は、しゃぶしゃぶを作る際、いっぺんに肉を5枚も入れてしまうのである! 私には、それが許せなかった。しゃぶしゃぶは、肉を1枚ずつ入れて、ゆっくり色が変わるのを楽しむものだと思うのだが、その男は「食べれたら、それでいい」的な発想の持ち主らしい。ここは私が、正しい(?)しゃぶしゃぶの食し方を…と思って料理のテーブルへ向かうと…「おいっ、肉、ないじゃん!」

あの男、肉を全部食べ尽くしたな!

それでも、追加された肉がテーブルに出されるや否や、肉へダッシュした私!

残念なことに、私には「別腹」というものがない。それで、デザートを諦めようとした時、例の男がアイスクリームやゼリーなどに手を伸ばしていた! ここで負けるわけにいかない私は、とりあえず、オレンジゼリーを1個取り、ゆっくり食した。そして、「今日はこのくらいにしといてやるか…」と、男の勝負はここで終わった。

明日から韓国だというのに、一体私は何をしているのだろう?